チラシデザインの配色を決める前に知っておきたい事

 チラシデザインを制作する上で、色を考える工程があります。
配色の作業になるのですが、色には色が持つ役割があります。
例えば赤を見ると暖かい感じを受けたり、青を見ると冷たく感じるなど、
全ての人が同じように感じる訳ではないですが、大多数の人が共通して感じる事をここでは色の役割として考えます。
色の役割を理解した上で配色を行うと 大多数の人にチラシデザインの意図が伝わるデザインに仕上がります。

色を決める為の要因

  • 季節を表現する配色
  • 食べ物を美味しそうに見せる配色
  • 感情を左右する配色
  • 重さや軽さを表現する配色
  • にぎやかさや寂しさを表現する配色
  • 性別を印象付ける配色
  • 世代を表現する配色
  • 都会や自然を印象付ける配色
  • 価値を表現する配色

季節を表現する配色

日本には四季があり、日本に住んでいれば自然と四季を感じることができ、大多数の人が四季に合わせた様式で生活をしています。
チラシデザインのテーマが季節を盛り込んだキャンペーンの内容の場合は季節に合わせた配色が効果的です。
季節に合わせた配色とは春であれば春を代表する桜の花を思い起こさせるピンク色であり、夏であれば太陽や海、鮮やかな緑色など、
秋は紅葉や落ち葉の季節ですので赤色や黄色、冬は寒い雪の季節ですので寒色系という配色になります。
配色を考える上で、人によってそれぞれ四季に対する感覚は異なるので、季節に合わせた配色というのも人によりそれぞれ異なるとは思いますが、
チラシは大多数の人に配布するというのが前提にある場合が多いので、大多数の人が同じように感じる代表的な季節の色を選択する必要があります。

食べ物を美味しそうに見せる配色

飲食店のチラシデザインには必ずといっていいほど食べ物や飲み物の写真を掲載します。
一般的に食べ物が美味しそうに見える色は暖色系と言われています。
なぜ暖色系の色が美味しそうに見えるのか?というところですが、
例えば紫という色の食べ物をイメージしてみましょう。なすびやぶどうなど思い浮かびますが、
数として多くはありません。その他の色で赤や緑であれば数多くの食べ物が思い浮かびます。
つまり、暖色系が美味しそうに見えるというよりも、私たちの身の回りには暖色系の食べ物が多いため、
暖色系の色と食べ物が結びつきやすく、美味しく見える効果があるのです。
その他、チョコレートのような茶色系統も自然と美味しさを呼び起こすのでしょうか・・・美味しそうに見える配色です。

感情を左右する配色

配色により人の感情を左右させることができます。
代表的な色として彩度の高い赤は情熱の赤といわれるように一種の興奮作用があります。
それとは反対に彩度の低い緑は新緑をイメージさせてリラックス効果があり、人の感情を和らげてくれます。
自然界の色の彩度が低いように、水色など彩度が低い色は人の感情をやわらげてくれるのです。
PRする対象のイメージにあわせて配色で演出するというのも文字以外の情報で伝える手法です。

重さや軽さを表現する配色

鉄工所や自動車工場などのパンフレットのデザイン制作を行う場合、さわやかな色を使用するよりも、
鉄や鉱石を連想させるような重厚感があるシルバーや黒などを使用する場合が多くなります。
これはパンフレットの色合いからどういった業種の会社かを読み取ることができるからです。
同じように信頼感を表現したいデザインには落ち着いて安定感があるという意味で同様の色を使用します。
このように明度の低い色は重さを感じさせることができます。
 反対に明度の高い色を使用して軽さを表現することで、女性向けの雑貨屋や衣料などのチラシデザインにマッチすることがあります。
明度の高い色はやさしい色合いになりますので女性向けのデザインに多く使用されます。

にぎやかさや寂しさを表現する配色

イベントのチラシなどデザイン制作する場合、お客様からのご要望でにぎやかな雰囲気にして欲しいと希望をいただくことがあります。
にぎやかなイメージを出したい場合は 明るくポップな色をできるだけ多く配色します。明るくポップな色には気分を高揚させる性質があるのですが、
それらの色が多く集まることでにぎやか・楽しい・派手といった印象を与えることになります。
それとは逆に寂しさを表現したい場合もあります。チラシでは使用前使用後といったような比較により、製品のすばらしさをPRするという手法がありますが
使用前のイメージは寂しい印象を与える色合いでデザイン制作すると、よりネガティブな印象を与えることができます。
寂しい印象を与える配色は、寒色系や使用前使用後の比較であればポジティブな色の反対色を使うと効果があります。

性別を印象付ける配色

女性向けの化粧品や雑貨などのチラシを制作する場合、女性的な色合いを求められることがあります。
トイレの標識でもわかるように、世間一般では赤が女性を象徴する色として認識されております。
ですから女性を印象図ける色は赤を中心とした暖色系の色合いが女性向けを表現できる色となります。
また色の明度の差を少なくすることで優しいイメージを表現することができます。
配色とは話が違いますが、デザインに花や草木などの有機パーツを配置すると、女性のイメージに近づきます。
男性向けのチラシの配色はクールな印象を与える寒色系の色を使用するとよいでしょう。
女性とは逆に明度に差をつけてはっきりさせた配色にすると強いイメージになりますので男性に好まれるかっこいい配色になります。
また男性は金属をイメージするようなシルバーや黒などの色も好みます。

世代を表現する配色

子供向けのチラシデザインや高齢者向けのチラシデザイン、中高生向けのチラシデザインなどなど、
世代をターゲットとする場合、ターゲットが興味をひくチラシデザインにすることも効果を出す方法です。
例えば対象が子供であれば、親がチラシを読むということを考慮してポップで元気がありかわいらしい印象を与えるチラシデザインが好まれます。
高齢者向けのチラシであれば、高齢者の方々には落ち着いたデザインが好まれますので、ナチュラルな印象を与える緑の写真や、やわらかい印象をあたえる明度の差が少ない配色が好まれます。
中高生向けのチラシデザインは流行により左右される点が多く、ターゲットにあわせて流行を考慮したデザインを制作する必要があります。

都会や自然を印象付ける配色

チラシデザインに都会的なイメージを出したい時の配色はグレーや寒色系といわれています。
これは都会が思い起こさせる一般的なイメージである無機質な高層ビル(コンクリート)や人間関係(寒色)を想像させるからでしょう。
かっこいいデザインにはなるのですが、チラシのデザインとして考えた場合、ネガティブな雰囲気になってしまうこともあります。
チラシの内容によっては都会的なエッセンスも持ちながらインパクトのあるデザイン制作を意識することも重要です。
自然を印象付ける配色は緑や茶色などの色でトーンの低いナチュラルな配色が一般的に使用されています。
都会が無機質であるのと対照的に、自然を表現する場合は有機質な印象が重要ですので、色だけではなく自然やチラシデザインにあった
写真を使用すると自然なイメージが表現できます。

価値を表現する配色

商品の価値を高めたいというチラシデザインによく使用される色に紫系統の色があります。
紫は日本で古来から高貴な色として認識されており、現代においてもその認識は継承されております。
人々の紫=高級という感覚を利用して、化粧品やエステサロンなどのチラシに紫系統の色を使用することがあります。
古くは聖徳太子の定めた冠位十二階で、紫は最上位の大徳の冠の色でありますし、
東京スカイツリーのライトアップも紫を中心に設計されているとのことで、
日本人にとっては重要な事を表現できる色と考えても良いと思います。

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